もっとも鳥肌がたったプレー、奇跡のチップインバーディ、伝説のシーンなど様々な表現で評されるゴルフのワンシーンがある。毎年アメリカ・ジョージア州のオーガスタで開催されるマスターズ。世界中のトッププレーヤーが集まり、ゴルフの祭典と言われる大会がある
そうそのゴルフの祭典、世界最高峰の舞台でこのアプローチは生まれたのである。
2015年4月10日マスターズ最終日の16番Par3の場面。
最終日、ここまでタイガーウッズは、11アンダーで2位クリスデマルコと3打差の首位で迎えた。誰もがタイガーウッズの優勝を予想していた。
ところが11番を終えて1打差までクリスマルコが迫っていた。そのまま15番ホールを終え、16番を迎えたのである。
16番Par3タイガーウッズの1打目はグリーン右側のラフとグリーンの境目くらいに落ちる痛恨のミスショットとなる
一方、デマルコはバーディーが狙える位置に。このホールで2人の差はなくなる。そんな風にも思えた。
そんな逆境の中でタイガーウッズの伝説のアプローチが生まれたのである。
一瞬、そっち?って思うような方角に転がしたボールは90度近く曲がりカップに近づくのである。
そしてボールはカップに向かい、カップに入る直前で一度止まる。静まりかえっていた場内がため息がもれた。
ところが次の瞬間、一瞬止まったと思われたボールがまた動くのだった。